白内障の手術方法

手術室に入る前

手術室に入る前に行うのは、

 

点眼

散瞳剤を点眼します。
瞳を大きく開くために行います。
開いた分だけフィールドが広くなり、手術がやりやすくなります。
フィールドが広いか挟いかは安全性にかかわります。

 

点滴

止血刻や抗生物質が入っています。
また、手術前に点滴のルートを確保しておくのは、術中に内科的な処置が必要になった場合、
すぐ血管に薬を入れられるからです。
何か起こってから血管に針を刺すよりは、前もって静脈をキープしておくわけです。

 

のみ薬

精神安定刻と眼圧を下げる薬を服用します。

 

 

手術内容

手術室への往復は車椅子を使います。

 

手術術は局所麻酔で行われます。
結膜の下に麻酔薬をそっと流し込みます。
麻酔の目的は、痛みの抑制と眼球運動の抑制です。
現在の手術では、眼球運動はそれほど抑制する必要はなく、むしろ手術がやりやすいように、
指示に従って動かしてもらったほうがよいという考えもあります。
眼球運動の抑制が必要なく、痛みの抑制だけなら、点眼麻酔だけで十分ということになります。

 

まばたきの強い人には、それを抑えるために瞬目麻酔を行うこともあります。
これは耳の脇や目の周囲に麻酔を注射するものです。

 

手術時間は、通常の超音波水晶体乳化吸引術の場合、まぶたを開いてから、
10〜20分が普通です。
最初に光の通路を取り戻すために、濁った水晶体を取り除きます。
そして濁った水晶体の摘出後、
眼内に人工レンズを挿入する手術方法が主流となっています。

 

手術の痛みはないはずです。
目に触られているという感じや圧迫感のようなものは感じるでしょう。